昨日読んだ2冊目は写真&旅日記。
森と氷河と鯨 星野道夫
かつてトーテムポールの文化を築き上げた
インディアン、クリンギット族が残した
ワタリガラス伝説を求めてアラスカ、カナダ、
シベリアを旅する著者の写真と文章。
そういえば、学生時代カナダで目にした
トーテムポールや民芸品に、鳥のような紋様
が刻まれていたような記憶がある。
印象に残ったのは、大いなる自然の中に存在する
沈黙、静寂、動植物の気配、見えないものの力
を著者が感じとっていること。
カナダの大きな森で迷子になった時のことを
思い出してしまった。あのとき感じた神秘的な
空気や圧倒的な力は、確かに今の自分に影響
しているのだ、と実感。
先住民たちに共通しているのは、神話や見えない
ものに深い意味を見いだしているところ。
いかに現代の私たちが目に見えるものに縛られて
いるかがわかる。
本の中で見つけた、クリーインディアンの詩。
All the warm nights / sleep in the moonlight
Keep letting it go into you / do this all your life
and you will shine outward / in old age
the moon will think / you are the moon
自然の中で生きた人々の心の核にあったものを
知りたい、という思いが強いのでこれからも
いろいろ調べてみる予定。
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