これ、なんだ?
こんもりと実った稲穂。
ひとつは、鶴。
高く羽ばたき、北へ南へ。
美しく優雅な佇まいはやわらかい。
もうひとつは亀。
どっしり構えて、動かない。
まんまる甲羅はかちかち固い。
どちらも長寿ということで、縁起のいい生き物だけれど、
こうしてふたつ並べてみると、その対照的な見た目のなかに
昔の人の美意識だとか、哲学のような物を感じてしまう。
鋭さと鈍さ。
はやさと遅さ。
線と円。
女らしさと男らしさ。
手仕事で作られた飾り物。
毎日通る階段の壁に飾ってみた。
「ひとつの場所からものを見ず、移り気にならず、大きな心で
均衡を保ち、強く美しく思いを貫いて生きる」
この作品から私なりに受け取ったこと。
神々に豊作を祈った人々からのメッセージ。
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