日々こどもと過ごして気付くことは、3歳前後の子育てが
いかに大切かということ。
学生時代、心理学の本で「乳幼児は自分と自分以外のものと
接し、離れることで自我を形成していく」と読んだ記憶が
あります。
生まれてすぐにおかあさんのおっぱいと接し、
それからおかあさんのからだに抱っこされ、やがて一人で
立って歩くようになる・・・
3歳の息子には今まさに強い自我が芽生え始めています。
ママに思いきり甘えたり、突然突き放したり、愛着を
持ったものをわざと投げて乱暴に扱ったり。かつてない
両極性にとまどってしまうこともありますが、これこそが
自我を形成していくための過程であり、押さえつけては
いけない衝動なのだと感じます。
父親の存在は、そのようにして少しずつ母親から離れ、
自分と世界との距離を測りはじめるときのものさしになる
重要なものなのかもしれません。
自分の道を歩んでいくためには、くっつきすぎても離れすぎ
てもだめで、その感覚は3歳にしてすでに磨かれているのだと
実感しています。
でもその一歩を踏み出すためには父と母の絶対的な愛情が
必要で、完全に自我が形成される15〜16歳まで、その愛情は
大切な蓄えとなるんだと思います。
しかしこどもの母親に対する結びつきはこんなにも圧倒的で、
強烈なものか、と驚きます。ひとりの人間の自我の形成や、
精神状態の在り方に自分が思いきり関わっているなんて。
これはどんなことより重要で、情熱をもって取り組むべき
人生一番の大仕事ではないかと・・・
毎日が発見だらけです。
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