近頃急にお腹が大きくなって、足下の物を拾うだけでも
けっこう大変だ。臨月になると靴も靴下も履けなくなる
らしい。家族がいないと何も出来なくなりそう。
胎動もますます激しくなってきた。これまでは何か得体の
知れない生き物がいる感覚だったのに、「あ、今ココにいて
こんな風に動いている」というのがはっきり分かる。
もうすぐ生きていくための機能がそろう頃。体重は
キャベツ1個分くらいまで成長している。対面が待ち遠しくて
しょっちゅう出産の夢を見る。最近面白かったのは、
どうしても我慢できずサーフィンしたら砂浜で産まれた、
という夢。目が覚めたとき思わずお腹を確かめてしまった。
そんな大切な「命」を育てている生活の中で、印象に残った
言葉。最近取り寄せをした無農薬玄米に同封されていた、
生産者佐藤順一さんの手紙から抜粋。
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自然はわたしの意識をうつして見せてくれます。米作りを
するとき、積み上げてきた経験を披露すると、それなりの
新しい課題をもたらしてくれます。その課題への挑戦が
農業の面白さだと思い込んでいました。
しかしそうではなかったのです。
自然は、一瞬一瞬をうつします。ひと時もその流れは
とまりません。一つとして同じものは存在しません。
とどまることもなければ失うこともありません。
ただ存在するのです。そこに今あるのが自然です。
最近、米や野菜を育てるコツがわかりました。
それは、判断をせず、見えない命がすべてを生かしている
ことを信じること、農業の面白さや本当の醍醐味を味わうには、
いつも初めての気持ちで接することだと気づいたのです。
万物を生かす命は、過去や未来でなく、今を生かしています。
「良い」「悪い」はその中には全くありません。
人間だけがそう思っているのです。
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課題への挑戦や善し悪しの判断...。人間にはつきものだけど
それによってストレスや偏見が生まれてしまうことも多い。
人との比較や過去/未来へのこだわりよりも、自然の一部に
生まれたよろこびや今への感謝を忘れずに。
素敵な文章を読んでますます新しい命の成長が楽しみになった。
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