やっとメガネを買い替えた。
今までは起きた直後と寝る直前にしかかけていなかった
メガネを、最近では外出時も着用している。
瞳とレンズの間に距離があるのでコンタクトレンズとは
見え方がかなり違う。天候による光の量が対象物の印象を
日々変えているのが今まで以上によくわかる。
そして日常的に度の入っているメガネを着用している
女性が少ない理由を発見(あくまで推測)。お化粧する時
メガネを外すと顔がぼんやりして、上手く出来ないから
ではないか、と。
出産後の入院中も子どもの顔をよく見れるように...、と
買ったものだけど、思いのほか気に入ってしまった。やはり
気に入ったものほど大切に手入れができるものなのだな。
このところ赤ちゃん用品ばかりに目がいってしまうけれど
時々立ち止まって"自分のためのいいもの"を探すことも必要
ですね。
メガネで海沿いを散歩したとき目にしたのは、鎌倉で
その生涯を終えた哲学者西田幾多郎氏の句。
七里濱 夕日漂ふ波の上に 伊豆の山々果て知らずも
濱、夕日、波、山々。遥かな時間を生きてきた自然の中に
限りある命の切なさと美しさを感じたのかもしれない。
西田氏が晩年に唱えた「絶対矛盾的自己同一」は、
「過去と未来とが現在において互いに否定しあいながらも
結びついて、現在から現在へと働いていく」という思想。
全然違う色を持つ過去と未来が、混ざり合ってひとつの
色になって現在を彩っているイメージが浮かんだ。
南寄りの風で日なたはとても温かく、海は穏やか。
最近のコメント