静かな春の雨が降る日、ふと思い出したように引き出しを開けて
ネックレスを磨き出す...。目に留まったのはSERGE THORAVAL。
10年近く手元にあるのに、刻まれた文字の意味を気にしたことが
ありませんでした。調べてみると...
フランスの詩人、ポール・エリュアールのもの。
内容は、
子供を授かるということは、人々の父となることであり
火も場所もなく、自由な身で子供を授かるということは
人々、自然、祖国を再発明することである
全人類の祖国 永遠の祖国
文字の内容を知ると、一層大切なものに思えてきます。
ポール・エリュアールといえば、サガンの小説のタイトルに
使われたことで有名。
悲しみよ さようなら
悲しみよ こんにちは
お前は天井の線の中に書き込まれている
お前は愛する人の目の中に書き込まれている
お前は悲惨さなんかじゃない
どんな貧しい人でもお前の名を口にするのは
微笑みながらだ
悲しみよ こんにちは
いとしい肉体の愛
力強い愛
愛からはやさしさが滲み出す
形なき亡霊のように
失望した頭
悲しみ そして美しい顔
壺齋散人訳
フランス人は愛について言葉にすることに長けているのでしょうか。
サガンの小説を読んだとき全体の内容というよりも、脇の方で出てくる
ちょっとした文章にはっとすることがあります。
「与えた物を失ったことはぼくはいまだかつてない
盗んだ物が高くつくんだ」
冷たい水の中の小さな太陽より
たとえ自分がすべてをかけて与えた愛を、いつか相手が拒んだとしても
その愛は失われるわけではない...と。うーん、納得。
個人的には「ある微笑」の瑞々しい文がとても好きで何回も読み返しました。
ひょんなことから連鎖したアクセサリー、詩、小説。
本物は、時を越えて、国を越えて、ちゃんと繋がるものだなあ。
ネックレスを磨き出す...。目に留まったのはSERGE THORAVAL。
10年近く手元にあるのに、刻まれた文字の意味を気にしたことが
ありませんでした。調べてみると...
フランスの詩人、ポール・エリュアールのもの。
内容は、
子供を授かるということは、人々の父となることであり
火も場所もなく、自由な身で子供を授かるということは
人々、自然、祖国を再発明することである
全人類の祖国 永遠の祖国
文字の内容を知ると、一層大切なものに思えてきます。
ポール・エリュアールといえば、サガンの小説のタイトルに
使われたことで有名。
悲しみよ さようなら
悲しみよ こんにちは
お前は天井の線の中に書き込まれている
お前は愛する人の目の中に書き込まれている
お前は悲惨さなんかじゃない
どんな貧しい人でもお前の名を口にするのは
微笑みながらだ
悲しみよ こんにちは
いとしい肉体の愛
力強い愛
愛からはやさしさが滲み出す
形なき亡霊のように
失望した頭
悲しみ そして美しい顔
壺齋散人訳
フランス人は愛について言葉にすることに長けているのでしょうか。
サガンの小説を読んだとき全体の内容というよりも、脇の方で出てくる
ちょっとした文章にはっとすることがあります。
「与えた物を失ったことはぼくはいまだかつてない
盗んだ物が高くつくんだ」
冷たい水の中の小さな太陽より
たとえ自分がすべてをかけて与えた愛を、いつか相手が拒んだとしても
その愛は失われるわけではない...と。うーん、納得。
個人的には「ある微笑」の瑞々しい文がとても好きで何回も読み返しました。
ひょんなことから連鎖したアクセサリー、詩、小説。
本物は、時を越えて、国を越えて、ちゃんと繋がるものだなあ。
最近のコメント