Sun Dance

Erykah filled with LOVE

Erykah Badu @ Zepp Tokyo - 20100416



以前このブログでも書いたエリカ・バドゥのライブにはじめて行きました。

ライブ音源を聴くだけでも、すごいなーとは思っていましたが
実際はＣＤよりもずっと美しく、パワーがある歌声でした。
でも歌がうまいという以上に、そのオーラと存在感が印象的でした。

彼女の歌う姿を見て突然「ああ、このひとはたくさんの愛に
つつまれているんだな。」と感じました。歌という才能を
媒介にして、多くの人を幸せにするために必要なこと。

特別な才能があってもなくても、誰かに、もしくは何かに対して。
愛をもって臨めるかどうかで、まわりのひとをhappyにも
unhappyにもできてしまうように思います。

Devendra Banhertのライブを見たときと同様、強い意志を
もって自分を表現しているひとを見るのが、とても気持ち
よかったです。

そしてまたまたファッションも素敵だったな...。
迷いがない人って着るものにも迷いがない、と再確認。

特に好きな曲を２曲とも聴けてうれしかったです。
ますます好きになりました。

冬のおわりの本と春のはじめの音

寒い寒い冬は遠くへ去り、春が到来した様子。
季節はパタッと音をたてるようにいつの間にか変わっています。

最近自分だけの時間といえば、息子の昼寝中と夜寝かしつけた後の入浴中。
一緒に昼寝してしまうこともよくあるのですが、インターネットや読書で
なるべく気持ちを切り替えるようにしています。

今までは歴史小説やドキュメンタリーばかり読んでいたのですが、近頃は
さらりと読める、短いうえに登場人物が少なくて、心にすーっと入る小説を
読んでいます。自然にからだがそういうものを求めているようです。

先日やっと読み終えたのは、トルーマン・カポーティの「ティファニーで朝食を」。
映画も見たことがないのですが、原作と映画はだいぶ違うようです。主人公の女性
ホリー・ゴライトリーの奔放な振る舞いの裏に見え隠れする、孤独や繊細さが素敵
でした。ニューヨークからリオに旅立つ最後の場面がやたら印象に残っています。

その前に読んだサリンジャーの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」もそうでしたが、
いわゆる名作と呼ばれるものって、今だから「名作」といわれるけれど、出版当時は
すごく斬新で異端だったはず。読む前は「クラシックで古めかしい内容なのかな」
なんて思っていたのですが、今読んでもなお新しいと感じました。
バカに出来ません、名作。

そうそう、４月に来日公演が決定したエリカ・バドゥのことを考えたら、ちょっと
ホリー・ゴライトリーを思い出してしまいました。ふたりともニューヨークで奇天烈な
生き方をする美しい女性だからかな。今からライブが楽しみです。

春は私と息子にとっても新しい生活がスタートする季節。今よりもばたばたして
しまいそうだけど、積極的に文章や音に触れる時間も作っていきたいと思います。

The Roots@Billboard Live TOKYO

今月2度目のライブは昨年大きなおなかで見に行ったThe Roots。

今年もすごい音を聴かせてくれました。ちょっと残念だったのは昨年とセットリスト、
構成がほとんど一緒だったこと。そしてメンバーがひとり少なかったこと。
それでもやっぱり見るたびに力を与えてくれます。

South Phillyから世界中へ届くようになった音。
同じバンドにいると似たような雰囲気になってしまいそうだけど、ひとりひとりが
全然違う個性を貫いているのがすごい！特にギターの人を見ていると、
「120%自分を出しちゃっていいんだなー。あのぐらい自分のことを好きで
自信をもって表現できたら最高だな。」と、自分を表現するのが苦手な私と
してはかなり勇気づけられます。
そんな思いもあって心に響いたのはSly & The Family Stoneの曲を
サンプリングした"Star"。
時代を超えて誰かのメッセージを、自分たちのメッセージとミックスして
伝えられるのがHip Hopのいいところなんだ、と気付きました。

Everybody is a star
I can feel it when you shine on me
I love you for who you are
Not the one you feel you need to be

こうなりたい、こうでなくては！と思う以前の生まれたまま、生きたまま
の自分がすでに「個性」なんですよね。

原曲の動画を見ると時代によっても個性が変化してることを感じます。


Sly & The Family Stone- Everybody Is A Star

Devendra Banhart@代官山UNIT

まだウネリが十分あったので、出かける前に一時間だけサーフィン。

そして夕方からは息子を姉に預けて待ちに待ったDevendraのライブ
を見に代官山UNITへ。

かねよ食堂以来、しかも室内のライブは産後初めてというだけで
感激でしたが、その内容がもう最高でした。

頭から爪先まで、cool…というよりdirtyでありながらbeautiful。
声も体も服も。詩も動きも態度も。いままではDevendraひとりにしか
興味を向けていなかったのですが、バンドのメンバー全員が個性的で
ありながらまとまっていて、とても素敵でした。

服が好きなので彼らの出で立ちにも刺激を受けました。ホワイトデニム
にダンガリシャツをINして、素足にローファーでなぜあんなに格好いいの
かしら。
タンクトップにサスペンダー付きのコットンパンツ。ドラムセットに
腰掛けたときに上がるパンツの裾とハイカットのスニーカーの間に
見える素肌のバランスさえ計算されているように格好よく見えるのは
気のせいかしら。

自分のスタイルで好きな服を着る楽しさまでライブで味わえるとは
思いませんでした。

で、肝心の音楽は文句のつけようがありません。以前記事にした曲も
よかったのですが、sea horseがCDで聴く以上に素晴らしい演奏で感動しました。

興奮冷め遣らぬまま帰ると、息子は眠さにぐずぐず泣きながら待っていました。
今日も息子に感謝…そしていつも助けてくれる姉には大感謝。楽しさは
色んな人に支えられて、愛されて、はじめて感じることができるのだな～と
しみじみ思います。楽しいって感じたら、誰かに恩返しできるように。

朝からサーフィンして昼寝もせずに踊ったらさすがに眠くなりました。
おやすみなさい...。

WE WILL BE...

先日我が家に届いた１枚のCD。

来月来日予定のDevendra Banhartの新作、WHAT WILL WE BE。

古いようで新しい、知らないようで知っている...魅惑的な音の数々。
自分の好きなものを数珠のように繋ぎ合わせて生まれる新しい世界。
それはまるで色々な香りを混ぜ合わせて香水をつくる調香師のよう。

重なり合う音を聴いて感じたことは

ブログやTwitterで瞬間瞬間を刻んでいくことも面白いけれど、
その綴りやつぶやきがゴミのように大量に葬られてしまったら
物事の受けとめ方や人間関係が薄っぺらいものになってしまう
こわさも秘めている。

その瞬間の積み重ねで何ができるのか？何がしたいのか？
それが大切なのかな...と。

リアルタイムの裏側で、いつも思い浮かべたい。

What will we be?
Where will we go?
How will we live?

16th & Valencia, Roxy Music - Devendra Banhart

I don't know where to go
Cause I know where to go
Well I know where not to go
Cause I'm nowhere to go

Music in Feb、待望の...

最近寒くてなかなか起きられません。冷たい北風が吹く日にはサーフィン
気分も高まらず...。そんな日々に素敵なライブの予定が。

昨年妊娠中に見て大感激したThe Rootsのライブを今年も見ることが
できそうです。この１年、アルバムは発売されていないのでひたすら
演奏していた模様。これはますます期待が高まります。

そしてそして、ついにDevendra Banhartが来日するそうです。ずっと
見たかったのでぜひとも行きたいのですがライブは両方２月の予定。
息子のご機嫌＆体調が最優先なので、あまり期待しすぎずにいようと
思います。

最近本を読んだり、勉強したり、映画を観たり、ライブを聴いたり...
がなかなか出来ない日々。夜更かしすればできるのですが、つい息子の
ペースで生活してしまいます。おかげで風邪ひとつひかず元気なのかも
しれませんが、時間を探してちょっとずつ世界を広げていかなければ。

"London, London" by Cibelle and Devendra Banhart

Caetanoの曲、"London,London"をカバーしたビデオ。Devendraの
 世界観にいつも刺激を受けます。音のみならずファッションやアートも。
The RootsのQuest Loveにしてもそうですが、「どこにそんな時間が
あるの？？」というほどいろんな分野で精力的に活動していて、尽きない
情熱と好奇心に驚くばかり。そんな彼らの音楽を肌で感じて、子育てと
子育て以外の時間に注ぐパワーを充電したいと思います。

浜名湖音楽会 photo diary

この週末はキャンピングカーを借りて、浜名湖音楽会に
行ってきました。

２度目のキャンピングカーは前回にも増して快適空間。
息子もだいぶしっかりしてきたこともあり、余計な心配
をせず、思う存分楽しめました。

会場の浜名湖ガーデンパークは、大きな芝生の公園。
綺麗な公衆トイレもあったりして、子連れにとっては
嬉しい環境です。

夕暮れ時、大きな太陽が沈む反対側には中秋の名月が
のぼりはじめました。

自由に動ける芝生で息子は上機嫌。強い北風も友人に
借りたバンティングでしっかり防げました。

そしていよいよ音楽会のはじまり。出演者はKeison
とSim Redmond Band。ゆったりとした会場で美味しい
食事と楽しい音。

月が高くのぼると、息子はすやすや眠り始めました。

来年は歩けるようになっているだろうから、また来たいな。
次回こそは浜松の餃子も食べたい...。

Double Famous @ かねよ食堂 photo diary

昨日ははじめて親子三人でライブに行ってきました。
場所は三浦海岸にある「かねよ食堂」という、海の家の
ような、入り江に佇む隠れ家のような空間。

屋内で演奏している音を、屋外の好きな場所で好きなことを
しながら聴けるという、なんともユルくて贅沢な時間でした。



Double Famousのリズムに息子はご機嫌。駐車場から近い
ので授乳やオムツ替えも楽々で助かります。

音楽を聴きながら海辺をお散歩していると、夕日に染まった
富士山がお出迎え。偶然出会った美しい景色と、綺麗に
澄んだ海の水、おいしいごはんに心癒されました。



三人ともすっかり気に入ってしまったので、また近々行く
ような気がしています。



KELTYに入った息子はモテモテで、色んな人が話しかけて
くれました。



ああ、夏休みみたいな素敵な１日だった！
家族と一緒に過ごすこういう時間は本当に幸せ。



終始にこにこだった息子。帰る頃にはぐっすり。
いつも家の中は結構静かなので、たまに音が溢れている
ところで過ごしたほうがいいなあと思いました。

日々是実験

今年の夏も数多くの興味深いアーティストたちが来日する。
昨年までとは違ってなかなか遠出はできなくなるので、
聴きに行くとしても近所の海までかもしれない...。

大学生の頃よく聴いていたtortoiseも、今年来日する
アーティストのひとり。まだ活動していたんだ！と驚いた。
John McEntire繋がりの音楽はサーフムービーにもよく
使われている。そのせいか、聴いているとひたすら波と
向き合う人の姿が頭に浮かぶ。

彼がプロデュースしている音楽からは、「何かを実験したい」
という思いが感じられる。演奏技術が高度だから完成品の
ように見える一方で、ひとりひとりが何かを試している感じ。

すでに出来上がっているものを、いつも同じように演奏する
のではなくて、どんどん進化しながら完成に近づいていく。
でも完全に１００％決まりきったものになることはない、と
いう...。そういう感覚、日常生活でも心がけたいです。

仕事、家事、子育て。毎日実験にトライしているとすれば、
決してワンパターンで単調な生活とは思えない。

Tortoise / Djed Directed by Paul & Ben Romans

個人的にはこの曲が好き。

Tortoise / I set my face to the hillside

今日から新しい生活がスタート、という人も多い４月１日。
力を抜きつつ色々試しはじめようと思います。

Viva! Black President from Philly

週末は待ちに待ったThe Rootsのライブを観るために、
ミッドタウンのBillboard Live Tokyoへ。

昨年同じ場所で行われたライブはそこまで印象に残る
ものではなかったのに、今年はもう一生忘れないのでは！？
というくらい素晴らしいものだった。そして素晴らし
すぎて２日連続で行ってしまった。

演奏もすごかったけど、メンバー全員＆スタッフの人たち
まで団結してるようで雰囲気がとてもよく、演奏中も
みんな笑っちゃってたくらい楽しそうだった。

２日間ライブの構成が微妙に違っていた。特にドラムと
パーカッションのソロは全然内容が変わっていて、その
すごさに絶句！

そしてとても面白かったのは、去年からこのブログでも
何度か言及したFela Kutiの曲を演奏したこと！The Roots
というバンド名からしたら納得だけど、熱心にFelaについて
語るBlack Thoughtの姿に感激した。

彼らが演奏しているのは確かにHip Hopかもしれないけど
全然そこにこだわってないんだなあ、という、Rockあり
メタルあり、レゲエありな内容。

演奏後妊娠していることに気付いたメンバーが、お腹を
指差して心配そう＆驚いた顔をしてくれたうえにタオルも
投げてくれたのがなんとも嬉しい出来事だった。
そんな一面にも触れられて、家族に感謝するとともに
やっぱりThe Roots大好きだなあ〜としみじみ思った
本当に素敵な週末だった...。座れるライブだから安心、と
思って行ったのに、終わってみればほとんど座ってる暇
がないくらい動き回ってしまった。演奏中かなりお腹で
活発に動いていたので、きっと息子も楽しかったのだろう。
当分ツアーを行わないという噂が本当だったら残念。