Sun Dance

おうちプロジェクト：螺旋

残念ながら小児鍼の効果が現れなかったので、ついにこの週末から最後の
手段、「断乳」に挑戦しています。Yにも手伝ってもらい、起きるたびに
おんぶや抱っこ。この後どうなることやら・・・。

いよいよ来週は我が家の完成見学会が開かれます。少しでも多くのひとに
住宅がからだや世界に及ぼす影響のことを知ってもらいたいです。

さて最近の現場は・・・



ついに階段が設置されました。スペースを確保するため螺旋階段です。
これから塗装され、ステップ部分には木材が貼られます。

その階段は2階、さらにロフトへと続きます。通気窓があるのでロフト
でもそんなに暑くありません。ここには本棚を作っていただく予定です。



そして2階に、私が一番楽しみにしているキッチンが出来つつあります。
料理を作りながら皆と話せる対面式。カウンターの木材は千葉産ですが、
戸棚や引き出しはすべて宮城の間伐材で作られています。キッチンも木材
なんて贅沢・・・。



1階はほぼ完成。お風呂もトイレも杉板張りです。今住んでいる家の
お風呂はかなり通気が悪く、バスタオルを干しておくだけでカビが
生えてしまうくらいです。海の近くって本当に湿気がすごい！
ですが、今度からは窓がふたつあるし杉の呼吸もあるので期待大です。



現場に行くと息子はいつでも大はしゃぎ。杉やヒバ油の香り、化学物質
のない空間がいつの間にか心身を癒し、家族を笑顔にしているのかも！？
最近は小児科や保育施設を天然住宅でリフォームしたい、という要望が
あるそうです。化学物質過敏症はアレルギーと同じで、その人のもつ
ある一定の許容量を超えてしまうと突然発症してしまうことがあると
いわれているので、こどものうちから化学物質のない場所で寝起きして
もらえるのはとても嬉しいことです。
たくさんの友人に遊びに来てもらって、この快適さを実感してもらえたら
いいな〜と今から楽しみにしています。

おうちプロジェクト：技

完成まで約１ヶ月に迫り、おうちネタが増えております。
この週末は素材工房の吉澤さん＆西澤さんと現場にて打ち合わせ。
作っていただく家具とサーフボードラックについて相談しました。

Yと久々に小波でサーフィンしてから現場へ...波がなくても暑い日は
海に入るとかなりリフレッシュできます。

現場に着き、2階への梯子を上るとそこにはケーキとシャンパンが！
遅れてやってきたバースデーのお祝いに感激です。施主と建築会社
という関係以上の何かがすでに存在しているように思えます。完成
したらそれで終わりではない関係。

今回はキッチンのカウンターに使う国産木材を見せてもらったり
ロフトに上がって上から家を眺めてみたりしました。



1階の杉板張りも完成に近づいています。

この杉板は手作業で長さを調節しています。梁が出ている部分は
木材を切ってぴったり合うようにかんなで微調整していきます。
最近はプレカットされている木材を組み立てるだけの住宅が多いので
建築現場にかんな屑がまったく出ないこともあるそうです。



大工さんが見せてくれました！おじいさんの代から使っている道具
だそうです。大切に使われている道具を見るのは嬉しいです。
こんな愛おしい道具と職人技を使って建ててもらっている喜びを
実感しました。我が家もこんないい味が出るくらいまで住みたい
ものです。

大工さんの名前が書かれた道具たちは皆長い間使われてきた感じが
出ています。
長い間積み重ねてきた知識と経験。大工さんいわく、常に頭に
設計図が描かれていて、勝手にからだが動くそうです。やはり
何十年も続けないと脳＜からだにはならないのかも。もちろん
常に脳とからだは繋がっているのですが...何事にもまだまだ
経験の足りない私は「からだの自然な動き」「勝手にからだが
動いちゃう」という境地には至れず。現場に行く度にひよっこな
自分を感じます。

来週からはいよいよ階段、脱衣所、トイレ、キッチンをつくり
はじめるそうです。

おうちプロジェクト：内側

いよいよ床に木材が敷きつめられました。まだ作業中なので、裸足で
踏みしめることはできませんが、見ているだけで気持ちが良さそう。
引越しの日程も決まり、今月はいよいよ内装と外装の工事が始まります。

床の次は壁。1階の壁は玄関以外は杉板です。防火のための石膏ボードの
うえに国産の無垢材をはめていきます。眠るときに森林浴をしている
ような感覚や、ストーブをおいたときに山小屋のような雰囲気になる
ようにしたかったので、実際に美しい木を見てとても嬉しくなりました。



窓枠も内側は木で囲まれています。木材は燃えやすいので火事のときは
あまりよく無さそうなイメージがありましたが、実際はある程度まで
燃えるとそれ以上は燃えないので、実は火災に強いそうです。アルミ等の
金属は燃えると高熱のまま溶け出してしまい、外に逃げることができない
うえに、有害物質を発生するので危険だそうです。



窓枠は白。お風呂も真っ白。いままでのように掃除をさぼったら
すぐに汚れが目立ってしまいそうです。

息子は現場に行くのが大好きで、大工さんにもすっかり慣れている
ようです。とんかちや釘などを見てはしゃぐのは男の子だから？？
高いところに登るのが大好きなので、ハシゴを見ると...



今週末はサーフボードラックとクローゼットの打ち合わせ。家具も
新しく必要なものはできるだけ国産の無垢材で作ってもらうことに
しました。光る職人技を見るのが楽しみです。

京都や鎌倉には「何百年も前にこんな精緻な美しい建築物を作った
なんて！」と驚くことがたくさんあります。そしてそれらの建築物が
手入れをしつつ何百年も壊れずに生きています。伝統的な技をもった
大工さんは日本の宝だと思います。宮大工さんは日本にもう１００人も
いないそうです。職人技を必要とするような住宅が増えれば、技を
受け継ぐ大工さんも増えるかもしれません。
外装も、内装も、家具も、大工さんや職人さんに手入れを頼みながら
長持ちさせたいと思います。

おうちプロジェクト：断熱

早いものであと約１ヶ月後には完成を迎える我が家。
いよいよ木材部分は最終的な状態に近づきつつあります。



ガルバリウム鋼板の屋根で電磁波を防ぎます。昔の工法で家を
建てると屋根が一番最初に出来上がるそうです。

屋根の下にも断熱材が入っているそうです。断熱材の素材は100%ウール
です。一般的な断熱材はグラスウールといわれる、ガラス繊維の入った
もので、直接触ると怪我をすることもあるそうです。ウールの断熱材は
ふわふわで、息子は上に乗ってぴょんぴょんしていました。



壁にはびっしりウールの断熱材が。接着剤を使用せず、繊維に発ガン性
などの毒性がないものです。添加されている物は安全性の高いホウ酸のみ
（防虫・防カビ用）。

断熱材というと寒さを防ぐ、というのは分かるのですが、実は暑さも
防いでくれるそうです。冷暖房なしでどこまで過ごせるか、楽しみ。



ロフトも完成！とりあえず、ここは物置小屋になりそうです。
徐々に物を減らしてスペースを作りたいところです。



床部分の無垢材を敷き始めています。今住んでいる家のフローリングは
つるつるひんやりしているのですが、無垢材はしっとり柔らかく、暖かい
ので、スリッパ要らずだそうです。

現場を見に行くたびに大工さんが「ここまで素材にこだわる家は珍しい」
と言っていろいろ教えてくれます。給水管はステンレス、配水管には
ペットボトルのリサイクル品、電気配線にはポリエチレンと、まったく
塩化ビニールが使われていません。見えないところに隠れている危険が
ないというのはとっても安心です。アース付きコンセントも嬉しい。

残るは見える部分。漆喰塗りも楽しみです。

おうちプロジェクト：枠組み

久しぶりに現場に行ったら、ずいぶんと様子が変わっていて驚きました。
窓枠がついていたり、家のまわりが覆われていたり...今日はすでに
ユニットバスが設置されていたそうです。



2階の梁はこんな感じで剥き出しになります。見るだけでも暖かみが
伝わりますが、実際にYが杉板の床で昼寝をしたらとっても快適だった
そうです。



現場に車で近づいただけで、家からふわーっと香りがしました。
大工さんに話をきくと、シロアリ対策としてヒバの油を木材に染み
込ませたそうです。木酢液にヒバ油...先人の知恵がたっぷり
詰まった家になりそう。オーガニックな化粧品が人間の肌に気持ち
いいのと同じで、家もずっとからだに触れているから自然素材を
使うのはかなり良い影響があるのではないか、と思います。

気持ちいいといえば、最近のお気に入りは息子の足と手。
ぷくぷくしていてついつい触りたくなります。



いつかこの足がぷくぷくじゃなくなって、「男性のふくらはぎ」、
「男性の拳」になるなんて。なんだかわくわくしちゃいます。
M.ジョーダンやP.アンリみたいな足になったらどうしよう！

おうちプロジェクト：補強

上棟式から１週間がたちました。最近はちょこちょこ現場を見に行って
います。雨の日でも作業をしてくださる大工さんの顔を見るだけでも
家を作ってもらえるありがたさが増します。

この数日間は柱の補強がすすんでいます。



筋交いの木材も国産の無垢材です。
筋交いとは、柱と柱の間に対角線に取りつけられる補強材のことです。
これを取りつけることでねじれを防ぎ、横からからの衝撃にも強くなる
そうです。



こんな立派な強化金物がついてました。見るからに耐震性が高そう。

来週はいよいよ我が家の構造見学会が開かれます。
完成したら見えなくなってしまう、家の大事な部分を見ながら
構造の説明を聞けるそうです。
住宅から世界を変えること、興味のある方は是非〜。

おうちプロジェクト：基礎

いよいよ今週末は上棟です。仕事でほとんど見に行けませんが
すっかり基礎が出来上がっています。

今日の現場はこんな感じ↓。



燻煙乾燥で耐久性を高め、そして木酢液に浸けて防虫対策が施された
木材です。確かによく見る木材と色が違う！

土台は水の量を少なくして、水セメント比を高くした高耐久の
コンクリート。固練りで作業性は劣るけれど、耐久性が高い
そうです。さらに、コンクリートの表面をガラス質化することにより
コンクリートの中性化の進行や、内部の鉄筋の錆びの進行を抑える
とのこと。さすが２００年住める家です。



床下には湿気対策として金属パッキンが設けられて、床下を換気して
くれます。木材が浮かんでいるみたいで何だか不思議。



機械ではなく手で刻まれた木材です。これからひとつひとつパズルの
ように組み合わされていきます。組むときも機械ではなく木槌です。
そんな職人技で作られた家に住めるなんて、嬉しい限り。

昨日から息子が急に掴まらずにすくっと立ち上がり、何歩か歩くよう
になりました。あっという間に家が完成してしまうように、息子の
成長も日々著しいです。家が完成する頃にはしっかり歩けるように
なっているかな。息子の踏みしめる杉の無垢材は、きっと素足に
心地よいだろうなー。その杉が間伐された森からも、上棟式に職人さん
が駆けつけてくれる予定です。

おうちプロジェクト：地盤

ついに基礎工事がはじまりました。はじまると早いもので来週には
上棟です。最近の我が家は、こんな状況。



家から緑地が見えたり、空が大きくひらけているところが
気に入っています。

もともと崖地だったということもあり、期待はしていなかった
のですが、地盤調査の結果、地沈層が見つかり地盤補強工事をする
ことになりました。２００年住める家にするために、地盤強化は
不可欠なので、ある意味いちばん大事な工事かも...。

そして昨夜、素材工房吉澤さんとのミーティングがあり、お風呂や
窓枠、玄関ドアなどの色を相談しました。妄想しながら色を決める
のはやっぱり楽しいです。結局無垢材の雰囲気に合う、ということで
ほとんど「白」を選択。

そしてミーティング後は恒例の食事。昨夜のメニューはしらす丼。
鎌倉に住み始めてからしらす率がかなり高いです。釜揚げしらすは
新鮮で安くて、離乳食にも使えるのでとても助かります。食後には
パンプディング。カラメルソースの上にパンを敷き、カスタードの
ソースを流し込んで焼く...という、珍しく手間のかかるデザート。
温めても、冷やしても美味しかった！



この調子だと、あっという間に引っ越しを迎えそうです。
そんなことはつゆ知らず、すやすや。おやすみなさい。

おうちプロジェクト：地鎮祭

本日雲ひとつない青空の下、地鎮祭が行われました。
いままで不動産会社や天然住宅とのミーティングはことごとく
悪天候でしたが、いざ外でのプロジェクト開始となったら
この天候。幸先が良いです。



長谷の御霊神社から神主さんが来てくれました。
厳かなセッティングながらも、終始和やかなムードで事はすすみ
とても面白い体験ができました。神事に参加するのは息子の
お宮参り以来ですが、なぜか背中がしゃんとして気分がいい
ものです。

途中急に風が強くなり、近くの犬がわんわん吠えだしたので、
「もしや氏神さまが降りてきて、土地を利用させてもらうことを
許してくれたのかな」と思ってしまいました。

地鎮祭の流れはこんな感じでした。（Wikipediaより）

修祓（しゅばつ）：祭に先立ち、参列者・お供え物を祓い清める儀式。
降神（こうしん）：祭壇に立てた神籬に、その土地の神・地域の氏神を
迎える儀式。神職が「オオ～」と声を発して降臨を告げる。
献饌（けんせん）：神に祭壇のお供え物を食べていただく儀式。
酒と水の蓋を取る。
祝詞奏上（のりとそうじょう）：その土地に建物を建てることを
神に告げ、以後の工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上する。
四方祓（しほうはらい）：土地の四隅をお祓いをし、清める。
地鎮（じちん）：刈初(かりそめ)、穿初(うがちぞめ)、鍬入(くわいれ)
等が行われる。設計・施工・建主に振り分ける事が多い。
玉串奉奠（たまぐしほうてん）：神前に玉串を奉り拝礼する。
玉串とは、榊に紙垂を付けたもの。
撤饌（てっせん）：酒と水の蓋を閉じお供え物を下げる。
昇神（しょうしん）：神籬に降りていた神をもとの御座所に送る儀式。

儀式のあと神主さんから「ここはすごい土地だ。いろんな
方角にある神社に囲まれているパワースポットです。」といわれ
ました。そういうことは特に気にしないのですが、例えば今回
儀式をお願いした御霊神社は鎮座９００年...。そんな古くから
ある建物に囲まれた場所に住むのは嬉しいです。

何百年も続くこの儀式から始まって、２〜３００年住める家を
建てられることに感激しました。大工さんにもご挨拶することが
できて、これからがますます楽しみです。

夜はお供え物の鯛をさばき、炊き込みご飯にしていただきました。
ふだんは「祈る」ということをほとんどしませんが、こういう
行事があると誰かのために祈ることができたり、家族が団結する
ことができてなかなかよい、と思ったのでした。

おうちプロジェクト：仕分け

先日天然住宅との打ち合わせがありました。
今回のメインイベントは契約と地鎮祭についての詳細、そして
どんな設備にするかをほぼ決定しました。

前回の打ち合わせでは、「基本設備の他に、やりたいことを全部
やったらいくらになるか」という見積もりを出してもらったのですが、
予想通り予算オーバー。
この数日間で「オプション設備仕分け」を行い、蓮舫の如くばっさり
様々な設備を切り捨てたのでした。

最終的に取り入れることとなったオプション設備は...

・ペレットストーブ
・雨水タンク
・キッチンのバックカウンター、吊り戸棚
・クローゼット
・ロフト用階段と明かりとりの窓

などなど。庭には畑を作るスペースもできそうです。
完成予定は８月末。

契約を祝って、この日はお赤飯を炊きました。
いよいよ今週末は地鎮祭。どうか晴れますように...。