今日は節分(各季節の始まりの日の前日)ということで、
からだにもよさそうな大豆を年の数以上に食べながら
家族の健康を祈っております。
先日とあるテレビ番組で流れていた、畑仕事をしている
老夫婦の会話。おばあさんが迷いなく、「私はじいさんが
育ててくれた野菜を収穫するだけ。何もしていないよ。
じいさんがいないと生きていけない。」と言っていた。
それを聞いて無言で微笑むおじいさん。ぽつりと一言、
「ばあさんが死ぬ一日前に死にたいね。」
情熱的な恋愛感情から発せられる台詞とは違う、長い間
生活をともにした中で育まれた言葉。彼女はきっと一人
でも立派に生きていくだろう。でも「じいさんがいないと...」
という一言が愛と尊敬に満ちていて、おじいさんの生きる
力になっているのを感じた。
女性がどんどん自立している現代では、生きる力を与え
合って分け合って、お互い支えられているということを、
おばあさんのように皆の前で素直に口にできる夫婦は
減ってしまっているように感じる。
節分の豆まきは、本来父親が鬼を追い払うことで家長の
威厳を示すという意味もあったらしい。現在では父親が
鬼役を引き受けて追い払われるイメージも強く、家庭内の
父親の立場/役割はだいぶ変わっているのかもしれない。
昨日より暖かい空気と成長するお腹の子が春の訪れを
知らせてくれています。
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