世界食糧計画(WFP)によれば、世界の飢餓人口は昨年からさらに
1億人増加し、約10億人に上ると推定されるそうです。食糧支援に
必要な資金は世界的な不況の影響などから、まだまだ足りない状態。
何でも食べたいものが食べられる私たちにはなかなか想像できない
世界。愛するこどもが衰弱していくのをただただ見ているしかない
母親。
まわりにはこんなに食べものが余っているのに、なんとか出来ないもの
なんだろうかと歯がゆい気持ちです。寄付すること以外になにか直接
出来ることはあるだろうか、といろいろ調べてはいるものの、なかなか
見つかりません。そんななか...
名古屋に向かう車内のチャイルドシートで息子が泣いた時のために
哺乳瓶に搾乳した母乳を入れておくことにしました。日にもよるのですが
幸運なことに十分母乳が出ているので、いくら哺乳瓶に入れてもどんどん
出てきます。そのとき、この母乳をそのまま飢えている赤ちゃんに
あげられたらいいのに...と考えることがよくありました。
もしかしたらそんなことが可能なのではないか?と帰宅して調べてみると
本当にありました!国際的に母乳の寄付を募っているアメリカの
International Breast Milk Project。ひとりのアメリカ人女性が母乳を
アフリカのこどもに送ったことが新聞で紹介されたことをきっかけに、
全米の女性から母乳が届けられ、ついには世界的な活動になったそうです。
今後ニュースレターなどで詳しい情報を仕入れようと思います。今だから、
自分だからこそ出来ること。子育て中でもきっとたくさんあるはず。
以前働いていたとき国際援助団体の方に会う機会があり、「いま飢えに
苦しんでいるこどもたちの問題に比べたら、環境問題に取り組むことは
贅沢な証拠だ」と言われたことがあります。考え方によってはそうなの
ですが、私は100%そうだとは思えませんでした。ある状況に立ったとき
自分がどの問題を優先し、どのように行動するかは別として、環境をより
良くすることはきっとどこかで飢餓の改善にもつながっていると思うから
です。だから生活の中で選択するひとつひとつの行動が、大きな問題の
解決になるかもしれないと信じています。寄付することより時間はかかる
かもしれないけれど...。
自分のこどもたちを幸せにすることも、世界をより良くすることのひとつ。
安心して眠るこどもの顔を見るたびに、眠れないこどものことも想い
日々できることを探そうと思います。
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