台風のうねりは北風におさえられ、期待していたほど波のなかった
週末。入院している母を見舞うため、名古屋に行ってきました。
息子にとって人生で一番の遠出となりましたが、元気に帰ってきました。
病院でも終始にこにこしていて、母にパワーを与えることができたよう
です。私も母の顔を見てとても安心しました。
この頃、授乳のとき髪を撫でるのが癖になっています。最初は
嫌がっていた息子も最近は気持ち良さそうに目を閉じてくれます。
私の最も奥底にある記憶は母に髪を撫でられていたことと、母の膝
に寝転がって耳かきをしてもらったこと。
母親のこどもに対する何気ない仕草のひとつひとつが、実は大きな
影響を与えていると思います。
無条件に愛されているしるしを示してあげること。それがこどもに
大きな心の安定をもたらしているのだと、自分の記憶を辿るだけでも
理解できます。
もちろん父親もこどもを愛する気持ちは同じだけど、母親のぬくもり
とひたむきで一途な姿勢はやっぱり特別な気がします。
夫婦もきっと親子と同じで、いつか自分の母親に甘えたように夫は
妻に甘え、安心したいと望んでいる...だから、"母を求める気持ち"は
永遠に持ち続けるものなんじゃないか、と。
よく母は「女性に生まれて健康な体を持っているならば、やっぱり
こどもを産んで育てる幸せを感じて欲しい」と言っていました。
と同時に、「子育てだけしかしないのはもったいない」とも言いました。
言われていた当時は働くことしか頭になかったので、「一生こどもが
いなくても全然かまわない」と思っていました。でもいまは母の気持ちが
よーく分かるし、もし娘ができたら同じことを言ってしまうかもしれません。
最近少しずつ子育て以外でやりたいこと、出来そうなことが見えてきた
ので母の願いを叶えられるよう進んでいこうと思います。
ただ何かに没頭しても、いままでと違うのは家族のためならそれを
いつでも諦められること。いつまでも家族に安心を与えられる母に
なることが一番の望みです。
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