麓が生まれてからちょうど半年の今日、私は生まれて初めての
トレイルランニングレースに参加してきました。
ずっと走っていたYにすすめられるがままに申し込んでしまい
育児と仕事の合間にちょこちょこ走る日々。
どうなることやらと思いましたが16km無事完走できました!
そして産後半年の体としては100%の力を出し切ることができました。
100%って、今まであまり体験したことがなかったので、
それだけで出場してよかったです。ボランティアの方々の応援や
家族のありがたさをしみじみと感じることもできました。
走っている間はほとんど麓のことを考えていました。
苦しいとき、のぼり坂のとき。麓の髪の毛が入ったお守りを
握りしめました。110km走ったYのことも考えました。
ゴールで待ってくれている息子のことも考えました。
ゴールの瞬間は思い切り「麓ありがとう」って思えました。
悲しみから一歩抜け出すために山の中を走りはじめて半年。
自分と向き合って走る時間が心に平和をもたらしてくれました。
実際のレースで山に入ると、近所で走るよりも距離がずっと
長く感じましたが、とっても景色がきれいでした。
大きな落ち葉を踏みしめるときの音や、どんぐり、川の流れ、
ぬかるみ、湖の光、稜線、紅葉。すべての命が美しかった!
もう少し距離をのばしてまたレースに出場したいところですが...
とりあえずはまた近所の山に入り、季節の移り変わりを楽しもうと
思います。
でも今回のレースのおかげで、「困難を乗り越えるために
困難を乗り越えること」の大切さに気付くことができました。
深い深い悲しみから抜け出すことさえ想像できなかった日々。
私たちは悲しみを抱えてもなお、幸せ。
夫婦で力を出し切ったこと。一生の思い出です。
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