今日はなんだか不思議な日で
普段は自転車で会社へ行くのに、なんとなくバスに乗った。
そして半年間ずっと通勤用のリュックにしまい込んでいた、
麓の母子手帳を開いた。
いままで自分の心と向き合うのに精一杯で、ちゃんと見ていなかった
麓の記録。ページを捲ると、そこには初めて見た麓の「足跡」があった。
退院するときに、足形をとっていたらしい。
その小さな、でもしっかりと生きていた足跡を見たら
涙が出て、なんだかとても大切な贈り物をもらったような気になった。
それから家に着いてポストを覗くと、長男を同じ時期に出産した
友人からの贈り物が届いていた。彼女の好きな本とクリスマスカード。
カードには「去年の今頃 まだお腹にいた麓君のことが思われます。
夢のようです。」と描いてあった。
私はまだ涙ぐんで、カードを家から一番空が綺麗に見える場所に置いた。
彼女の抱える記憶と想いも知っているからこそ、本当に心に響く
メッセージ。
つながっている、どこかとどこかで。
ぜんぶに意味がある。
麓が生きたこと。麓が死んだこと。
今日も本当に特別な一日。
手紙を書きたい人がいる。
思いを伝えたい相手がいる。
それが、しあわせ。
最近のコメント