こうしてブログを書いたり、近況をシェアしたりするとき
使っているけれど、どうも本当には仲良くなれない気がする
この世界。
本を読んでいると気にならないのに、携帯やパソコンを触って
いると、なんとなく閉じた世界に入ってしまうような気がする
のはなぜなんだろう。
Yに「家族といるときはあんまり携帯ばかり見ないで」と
言うと、「新聞や本ならいいのに、なぜ?」と聞き返された。
最近その理由がちょっとだけ分かった気がする。
文字だけの本は、本当に文字だけで、必要なのは視覚だけ。
だから、本を読んでいる間や読んだ後、私たちは自由に視覚
から得た情報を、感情や聴覚や嗅覚へと深めることが出来る。
何もないからこそ、世界が広がっていく。五感に余裕がある。
特に素敵な作品においては、思いっきり想像を膨らませられる。
音楽や映画は、視覚と聴覚が必要で、動きにもついていかなければ
ならないから、自分のペースでは読み進むことが出来ない。
映画を見ている最中に、いろんなことを想像するのはちょっと難しい。
インターネットにおいては、視覚、ときに聴覚、さらに指を動かす
という動作が必要なことが多くて、五感に余裕がない。
いろんな情報がいっぺんに見られるから、ゆっくり考える時間も
あまりない。・・・私にとっては。
きっと私はゆっくりとした流れの中で、感覚を開いておきたいのだ
と思う。
例えば、ランニング。車を運転するには、いろんな感覚が必要だけど、
山の中を走るときは、車を気にせず、走ればいい。だからこそ景色や
鳥の声や空気の振動に、反応できる。
そんな風に、身の回りのことを「五感の状態」で考えてみたら
自分の好きや苦手の謎が少しだけ解けました。
もう少し、考えてみよう。
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