両親がふたりとも病気になったことで、病や薬に対する
関心が高まっているここ数年。
自分はなるべく元気でいられるように、これまでいくつか
治癒に関する本を読んで感じたことをまとめてみました。
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現代人は「薬が病を治してくれる」と信じています。
でもそれは間違いだと思います。
例えば、風邪をひいた時に出される抗生物質などは、
風邪の症状を治癒するわけではなく、ウィルスの力を
弱めて体が自力で治癒することを助けているだけです。
つまり、病を治しているのは薬ではなく、もともと
自分が持っている治癒力です。
どんな病気でも、どんな薬でも、そうです。
指に傷ができたら、包帯を巻いて細菌の繁殖を防ぎますが、
実際に治しているのは包帯ではなく、自分の体の血小板や
白血球であるのと同じです。
外科疾患に比べて、内科疾患は治癒の過程が見えない
ために「薬が治してくれている」と思いがちです。
大切なのは、「自分の力で病気が治癒する」と知ることです。
これが一番の力になるそうです。
治癒していくイメージを想像するだけでもずいぶん違うそうです。
でも、それだけでは病気は治りません。
病気を治すため、そして病気を防ぐために最も重要なのは、
ストレスの緩和・食事の改善・規則正しい生活・適度な運動・
有害物質の排除かな、と思います。逆に言うと免疫疾患になる
原因は、遺伝や先天性、突発的なものを除けばストレス・
不適切な食事・不規則な生活・運動不足・有害物質がほとんど
ではないでしょうか。
小さい子が風邪をひいて診察を受けた時、近所にある小児科の
先生はこう言います。
「ごはんはお粥だけ。風呂は入らなくていいよ。7時半には寝かせて。」
それは、体が風邪のウィルスと戦うことに集中できるように
するためです。
病気のときに大食すると(特に肉類・油類・乳製品)胃腸に
負担をかけ、病気と戦う力を別のところで使ってしまうのです。
でも大人に対しては薬を処方するだけで、何も言ってくれません。
だから薬を飲んでいれば、今までと同じ生活をしていても
大丈夫だと思ってしまうのです。
その病気が深刻であればあるほど、体の治癒力を高められる
ような改善が必要です。薬を飲んでいるだけだと現状維持
しかできず、苦しみを長引かせることも多いようです。
重い免疫疾患になってしまったということは、毎日の不摂生や
不規則な生活の積み重ねで体の免疫が戦える限度を超えた
ということです。
家庭や仕事のストレス。外食や大食。10時以降の飲食。
運動後、水分をとらずにアルコール摂取。不規則な寝起きなど。
命がかかった病気を完治させるためには、命をかけて生活を
改善する必要があります。この当然だと思えることを、
現代人は忘れ、医療に頼り過ぎてしまっているように感じます。
自己治癒力を高める努力をすれば、病気が劇的に改善する
可能性もあるそうです。
がんを含む腫瘍など、悪い部分を切除する手術は体力があれば
非常に効果的だそうですが、抗がん剤など副作用のある薬物の
投与は、患部のみならず体全体の免疫や抵抗力を弱めるため、
できるなら避けた方がいいのではないかと感じています。
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夫とふたりで、自分たちの死に方や治療法について話した時、
・延命治療はしない
・抗がん剤は使わない
ということをお互いに今のところ決めています。
麓に対して延命治療を行ったことを、今でも後悔している私。
でも、愛する人を救いたいという気持ちがある限り、その
決断はとても難しいもの。
特に延命治療については、自分で決められる状態ではない
ことも大いにあり得ると思うので、夫婦や親子で話し合って
おくべきことだと思います。
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