4月11日は麓の誕生日でした。
生きていればもう二歳。
稜太がはじめて鹿児島にきたときと同じ歳です。
今回また鹿児島に来て
悲しい思いに沈むかと思っていましたが
そんなことは全然なく、むしろ
忘れかけていた麓との時間や、あのときの気持ちを
思い出せることが嬉しい毎日です。
この家や庭がそのまま麓の形見のようで
美しい形見を受け取れることは
残された人にとって本当に嬉しいことなんだと
初めて実感しました。
家の棚に残されていたのは
麓が産まれた病院でもらった出産祝いのバスタオルと
亡くなった病院から家に連れて帰って来た時に
麓がくるまれていたバスタオル。
たった二週間だったけど一緒に過ごした日々が
思い出されました。
私に抱かれて産まれ、
私に抱かれて逝ったこと。
あのときと同じ並びの布団で、あのとき麓がいた場所に
いまは葉月が寝ています。
麓が生きていたら、会うことのなかったであろう娘。
その寝息を聴いて眠りにつくのは、本当に幸せで
改めて家族が元気で一緒に暮らせることに感謝しています。
おめでとう。ありがとう。
ただいま、麓。
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